一橋記念講堂へ
オミックス医療研究会のシンポジウム(http://www.omics.jp/event/2008/transdisease/)を聴講してきた。「オミックス」ってことで、新しいマーカーを見つけたり、新しい治療方法を見つけたりするのが、研究。そして、それを実用化するために臨床で使えるようにするのが、「トランスレーショナルリサーチ(TR)」。
実際には、TRがなかなか思うように進まないってのが、オミックス研究の抱えるジレンマみたいなものかもしれない。今日のシンポジウムで出た話ではないけれど、診断のための標識のために、ミニサイクロトロンを使って(以下略)って話を聞いたりすると、確かにそれはまだまだ実用向きじゃないよな、研究のための研究だよな、って気がする。今日あった話でいうと、454とかのシーケンサは速くて(従来よりは)安価だけど、1runあたりのデータが2TBとか言われると、例えば1000人分のシーケンスデータを集めたとしてそのデータを安定して保持できるストレージシステムってどんなのを作れば良いのよとか、2TBのデータをメモリに展開して動かすようなプログラムはいくらなんでも実用的じゃないから相当効率良いプログラムを考えなきゃいけなくってかなり根本的な問題として考えなきゃいけないのかなとか思っちゃう(これは時が解決しそうだけど)。